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<慰謝料の巻>


13.慰謝料請求をバッチリ成功させる秘策とは?最終回


さて前回からお話している
「慰謝料請求をバッチリ成功させる秘策とは?」
今回で惜しまれながら?最終回になります。


前回までは離婚しない場合、なぜ浮気相手に慰謝料請求をするのか
というお話をしてきました。今回はその続きです。



浮気相手がダダをこねる場合というのは、
どのような反応をするのでしょうか?
具体的に見てきましょう。


◆ 「夫(または妻)から無理やり誘われたから、断れなかった」

◆ 「私は夫(または妻の)性欲のはけ口でしかなかったから、悪くない。私も被害者だ」

◆ 「別に相手は誰でもよかった」



などが挙げられます。
「何を身勝手な」と思われるかもしれませんが、
まずは冷静に対処法を見ていきましょう。



浮気相手がこのような回答をしてきたとき
今はパソコンの画面をみているだけだから良いですが
本当にその場に自分が身を置いた場合、それほど冷静でいられるでしょうか?



やはり「何を身勝手な」と怒りの感情をもちます。
そして感情的に対処してしまうのです。
感情的な対処というのは、次のようなことを指します。




◇ 浮気相手が「夫(または妻)から無理やり誘われたから、断れなかった」
という言い訳をしてきた場合


例えば「メールアドレスを聞いてきたのは、あなたが先でしょ」
「誘いを断らなかったのは、あなたにも恋愛感情があったからでしょ」
「同じ職場でよくも堂々と付き合ったいたものだ。周りはどう思っていたのか」


と浮気相手に対し言い返します。
自分が言いたいことをそのまま返した、というところです。


この答え方は一見、真っ当なようですが、対処法としては間違いです。
なぜなら強烈なカウンターパンチが返ってきてしまうからです。




例えば浮気相手はさらに、次のように言い返してきます。

◆ 「メールアドレスと携帯番号は名刺の裏に書いてもらいました」

◆ 「当時は結婚を意識した人に振られたばかりで、断れる精神状態じゃなかった」

◆ 「うちの職場では不倫は当たり前のように行われている」



これが浮気相手からのカウンターパンチです。


「やったら、やり返す」といった具合に
自分の非がある(浮気をしている)にも関わらず
まるでそれを肯定するかのような発言を、迷うことなく行ってきます。



このように浮気相手に対し感情的に言い返した場合、このやり取りを
解決するまで、ずっと繰り返すことになります。


これを長期間、継続的に行っていくと、どうなるでしょうか?



怒りの感情と上手く進まない苛立ちから、ほとほと疲れ果ててしまいます。
そもそも慰謝料請求をした時点では「上手くいかなかった場合」のことなど
想定していなかったからです。



感情的に対処したことで、余計に問題を大きくしたり、複雑にして
解決までの道のりが長くなったり、解決に使う労力が大きくなります。
これは対処法を知らないがあまり、
無駄な時間を使い、神経を磨り減らした結果です。



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浮気相手する言い訳というのは
おおよそパターンが決まっています。

◆ 交際のきっかけ、経緯

◆ 交際の期間、不貞行為の回数



もちろん、この言い訳が慰謝料請求を拒否する理由にはなりません。
感情的にならないためには、意識して上記のことが話題にのぼらないよう
工夫することです。



例えば人間関係に触れない、細かいことを指摘しない、など。
それが慰謝料を請求した後、泥沼にはまらない方法です。

このあたりを注意して回答をすると以下のようになります。



◆ 浮気相手「夫(または妻)から無理やり誘われたから、断れなかった」

◇ あなた「交際の経緯はどうあれ、浮気の事実があったことは本当でしょ。
請求内容(慰謝料支払いと誓約書の署名)に
従うのかどうか、はっきりしてください」


◆ 浮気相手「私は夫(または妻の)性欲のはけ口でしかなかったから、
悪くない。私も被害者だ」

◇ あなた「じゃあ、不貞行為があったことは認めるんですね。
そうすると慰謝料は発生しますので、請求した金額をきちんと払ってください」



◆ 浮気相手「別に相手は誰でもよかった」

◇ あなた「夫(または妻)が既婚者である以上、不貞行為になります。
証拠はきちんと揃っているのだから、従わなければ裁判にしますよ」




この回答方法をご覧いただくとお分かりになるのは
いたって「事務的に」対処していることです。


上記でお話した「交際のきっかけ、経緯」や
「交際の期間、不貞行為の回数」には触れていません。
仮に浮気相手との間に認識の違いがあったとしても、です。


例えば浮気相手が「不貞行為は1回だけだった」と言い
ラブホテルに3回通った証拠を持っていたとしても、そこを意図的に指摘しません。



もちろん、指摘したい気持ちはヤマヤマですが
あえてそうしないのは大人の対応で、慰謝料請求を成功させる秘訣です。



離婚に限らず、どんな話し合いでも基本は同じです。


相手に最低限しか情報を与えない場合、相手は与えられた情報以外は
自分の頭で想像し、膨らませていくしかありません。


上記のような回答をすると、相手は心理的な圧力を受け、
勝手に追い詰められていきます。



心理的な圧力というのは
・証拠があるから、逃げることはできない
・このまま放置しておいたら裁判になってしまう
・請求している人は冷酷で怖い人だ



相手方としては観念して、慰謝料を払う、
誓約書を書くしかない状況になってしまいます。



それはあなたが何かアクションを起こしたからではなく
最低限のアクションしか起こさなかったから、
相手が一方的に自滅していくのです。



その後の流れについて今回は詳しくお話しませんが、簡単に少しだけ。
慰謝料については一括の場合は指定の口座に振り込んでもらいます。
単に振り込む約束だけでは不安なので
「いつまでに振り込むのか」も取り付けておきます。




分割支払いの場合は、誓約書に盛り込んでしまうか
別途、公正証書を作成します。


復縁防止のための慰謝料はそれほど大きな金額にならないので
誓約書と合体させてしまうことが多いです。

(公正証書の場合は作成に40,000〜100,000円ほどかかり、
費用倒れになるため)




誓約書については次の項目を盛り込んだ文面を相手方に郵送します。
浮気相手が誓約書に署名し、その書面を返送するよう、指示します。


「不貞行為があったことを認めます」
「今後、一切連絡をとりません」
「もし復縁した場合は慰謝料○○○万円を払います」



これも同じく、いつ返送されてくるか不安ですので
「いつまでに返送するのか」も郵便物に明記しておきます。




今回お話した「慰謝料請求した後の対処」は
あくまで請求した側が傷つかないためのものです。


浮気相手とトコトンやりあって、浮気の経緯から不貞行為の回数まで
全部明らかにして、知っておきたいという人にはお勧めしません。



どのように解決するのかは、個人個人の判断ですから、
この方法を強制するつもりはありません。




ただ慰謝料請求は「復縁防止のため」と割り切って
大人の対処をしたい方には有効な方法です。



極力、精神的な負担を少なくしたいという方は
是非、応用してみてください。





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